出会い系サイトやコミュニティーサイトに起因する犯罪は後を絶ちません。

なかでも、18歳未満の少年少女が被害者となるケースは多く、被害の内容としては児童買春や児童ポルノといったものがあります。

こういった犯罪から少年少女を守るために、出会い系サイトには「出会い系サイト規制法」というものがあります。

出会い系サイト規制法は、出会い系サイトを運営する事業者に対しての規制だけでなく、利用者に関する事項も含まれているので正しく理解しておく必要があります。

ここでは、出会い系サイトを利用する上でこれだけは知っておきたい「出会い系サイト規制法」について書いています。

出会い系サイト規制法とは

平成19年に制定された「出会い系サイト規制法」、正式な名称は「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」といいます。

出会い系サイト規制法は、出会い系サイトに起因する犯罪から18歳未満の少年少女を保護するために作られました。

しかし、制定後も出会い系サイトに起因する犯罪が多発したことから、規制の強化を図るため平成20年に一部法改正が行われ、現在では犯罪も減少傾向にあると言われています。

事業者に対する主な事項

出会い系サイトを運営する事業者には、事業の開始あるいは事業の廃止に伴う届出のほか、利用者が児童でないことの確認、さらには掲示板などに18歳未満の少年少女との性行為を目的とした書き込みがあった場合はそれらを削除するという事項が含まれています。

これらに違反した場合は、営業停止などの処分を受けることがあります。

利用者に関する事項

利用者に関する事項には、18歳未満は出会い系サイトを利用できないということ、そして出会い系サイトの掲示板に18歳未満の者との異性交際を求める書き込みをすることは禁止することなどがあります。

また、出会い系サイトの掲示板に18歳未満の者と性的な交際を求める書き込みをした人や援助交際を求める書き込みをした人は処罰されます。

利用者が注意すること

まずは、出会い系サイトの掲示板などに、18歳未満の相手との性行為を希望する内容を記載してはいけません。

しかし、たとえ自分が18歳未満の児童との性行為を求めていなくても、実際に出会った相手が18歳未満でそれを知らずに性行為に及ぶといったケースも考えられます。

ですから、出会った相手があまりにも若すぎると感じた時は、本人に年齢の確認をするなどの防衛措置も必要です。

出会い系サイト規制法について正しい知識を身に着けることは、犯罪の加害者や被害者になることを未然に防ぐだけでなく悪質なサイトの利用を防止することにもなります。

出会い系サイトを利用する際は、出会い系サイト規制法について学んでおきましょう。